【知っておくべき基礎知識】Instagram広告の種類とサイズ規定

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公開日:2019年3月15日/更新日:2022年2月8日

Instagramは写真や動画でのコミュニケーションを好む若者の間で利用者が増加し、わずか数年でTwitterと並ぶ主要SNSにまで成長しました。最近はビジネス活用も広がっています。

Instagramのビジネス活用には、ビジネスプロフィールを使ってのアカウント運用、影響力を持ったユーザーに協力してもらうインフルエンサー・マーケティング、ストーリーズやフィードに広告を出すInstagram広告等があります。
「自社商品やサービスのコンタクトポイントの一つとして、インフルエンサー・マーケティングやアカウント運用はハードルが高そうだけど、Instagramに広告を出したい」と考えている方は多いのではないでしょうか?

今回の記事では、「そもそもInstagram広告とは?」という基本的な情報から、広告として利用できる複数の種類について詳しく解説していきます。自社の商品やサービスの特性に合った広告選びを行うために、それぞれの種類の特徴について理解しましょう。

最近は30代、40代の利用も増えており、ユーザー数や利用率は右肩上がりが続いているため、これからもSNS利用率は増加していくと推測できます。

Instagram広告とは、Instagramのフィード上やストーリーズに画像や動画のビジュアルを用いて、自社商品やサービスの広告を出稿できるサービスです。友達のストーリーズを見ていたら、企業の広告が突然間に流れたという経験はありませんか?それがInstagram広告です。

Instagram広告の特長は大きく3点あります。ユーザーのプロフィールや興味関心、過去の履歴から割り出される“ターゲティング精度の高さ”、認知度UPやブランドイメージの形成、ECサイトへの誘引、ユーザー登録など“Call to Actionの種類の豊富さ”、Instagramならではのコミュニケーション手段である“ハッシュタグ活用”の3点です。

Instagram広告で利用できる6つの種類とサイズ・形式

Instagramで出稿できる広告の種類の種類について紹介します。
Instagram広告には大きく分けて、画像広告・動画広告・カルーセル広告・ストーリーズ広告・コレクション広告・発見タブ広告の6種類が存在し、種類ごとに規定が異なります。例えば文字数やファイルの大きさ、動画の長さなどです。

Instagramユーザーの多くは、文字でのコミュニケーションより、画像や動画などビジュアルで見せるコミュニケーションを重視しているため、広告のクリエイティブが非常に重要です。
「インスタ映え」という言葉が流行したのも、写真や動画で「魅せる」メディアだからだと言えるでしょう。種類ごとの特性や細かい規定を理解して、ブランド認知なのか、購買促進なのか、ウェブサイト誘導なのかなど目的に合わせてInstagram広告を使いこなしましょう。

種類1:画像広告

画像広告はInstagramのフィード上に1枚の写真が表示される最もシンプルな広告です。フィードとはストーリーズではない、いわゆる通常の投稿画面のことを指します。
画像広告は1枚の写真でブランドのメッセージを伝えることが求められます。動画やストーリーズなどで動的なビジュアルに慣れているユーザーが多いので、1枚の写真でどのようにメッセージを伝えるかはクリエイティブのクオリティにかかっていると言えるでしょう。画像自体のクオリティやクリエイティブの観点でブランドを表現できているかが重要です。細かい規定は以下の通りです。

<画像広告規定>

  • ファイルの種類:jpgまたはpng.
  • 最大ファイルサイズ:30MB
    • 30MBの規定内で利用可能な最高解像度の画像が推奨されています。
  • 正方形
    • ピクセル数:最小600×500px
    • アスペクト比:1:1
  • 横型
    • ピクセル数:最小600×315px
    • アスペクト比:1.91:1
  • 縦型
    • 最小600×750px
    • アスペクト比:4:5
  • 最大テキスト数:2,200文字
  • テキスト内の最大ハッシュタグ数:20個

種類2:動画広告

動画広告とは、フィード内に動画を表示できる広告です。Instagramは他SNSよりも動画が視聴されやすい傾向にあります。公式ホームページによると、Instagram上での動画視聴率は2016年から2017年にかけて80%増加したとの結果が出ています。
画像だけでは伝えきれない商品やサービスの特徴、ブランドのメッセージなどを伝えることができる事が特徴的な点と言えるでしょう。

<動画広告規定>

  • ファイル形式:MP4またはMOV.形式を推奨
  • 最大ファイルサイズ:4GB
  • 正方形
    • アスペクト比:1:1
  • 横型
    • アスペクト比:1.91:1
  • ビデオの長さ:最大60秒間
  • 最大テキスト数:2,200文字
  • テキスト内の最大ハッシュタグ数:30個

動画広告の活用方法を知りたい方は下記記事を参考にしてください。

▶ SNS動画広告の活用方法-成功の鍵はここにある-

種類3:カルーセル広告

カルーセル(メリーゴーラウンド)という名前の通り、画面をスワイプさせてミニマム2枚/本〜マックス10枚/本という複数の画像や動画を表示できる種類の広告です。それぞれにリンクを貼る事ができ、複数の商品やサービス、プロモーションの紹介などに活用できます。

<カルーセル広告規定>

  • 最小枚数:2枚(本)
  • 最大枚数:10枚(本)
  • 画像のファイル形式:jpgかpng.
  • ビデオのファイル形式:MP4またはMOV.形式を推奨
  • 画像の最大サイズ:30MB
  • ビデオの最大サイズ:4GB
  • 正方形
    • ピクセル数:最小600×500px
    • アスペクト比:1:1
  • 横型
    • ピクセル数:最小600×315px
    • アスペクト比:1.91:1
  • 最大テキスト数:2,200文字
  • 最大ハッシュタグ数:30

種類4:ストーリーズ広告

Instagramを開いてまず目に入るストーリーズは、近年投稿数や注目度が高まっている機能の一つです。24時間で消えるという限定感や「今を切り取る」というSNSの本体のコンセプトに合致した特長から利用が増えています。
画面いっぱいに表示されるストーリーズ広告はインパクトがあり、フォローしている友人のストーリーズの間に差し込まれる形で表示されます。

弊社で運用しているInstagram広告も、80%以上がストーリーズ広告です。ストーリーズに配信しないとパフォーマンスが大きく落ちてしまうので、専用のクリエイティブを作ることは必須といえるでしょう。

<ストーリー広告規定>

  • 画像のファイル形式:jpgかpng.
  • ビデオのファイル形式:MP4またはMOV.形式を推奨
  • 最大ファイルサイズ:動画は4GB、画像は30MBまで
  • アスペクト比:9:16(推奨値)
  • 動画に必要な秒数:1-15秒
  • 最大ハッシュタグ数:30

事例からストーリーズ広告について学びたい方は下記記事を参考にしてください。

▶ 事例から学ぶ!Instagramストーリーズ広告運用術【2021年最新版】

種類5:コレクション広告

複数のサービスや商品を展開しているような企業におすすめなのがコレクション広告です。今まではひとつの広告では、ひとつの商材に関してしか訴求できませんでしたが、コレクション広告を使うと、ひとつの広告の中で複数の商材について訴求できます。

カタログ形式で広告を表示させ、商品購入までスムーズに誘導できるのが特徴です。Instagram内で商材を発見し、詳細をチェック、興味があれば購入まで進めるのは、ユーザーにとっても手間がなく便利な機能といえます。

<コレクション広告規定>

  • 最小枚数:3枚(本)
  • 最大枚数:10枚(本)
  • 画像のファイル形式:jpgかpng.
  • ビデオのファイル形式:MP4またはMOV.形式を推奨
  • 画像の最大サイズ:30MB
  • ビデオの最大サイズ:4GB
  • 正方形
    • ピクセル数:最小600×500px
    • アスペクト比:1:1
  • 横型
    • ピクセル数:最小600×315px
    • アスペクト比:1.91:1
  • 最大テキスト数:2,200文字
  • 最大ハッシュタグ数:30

種類6:発見タブ広告

Instagramアプリの下部に表示されている虫眼鏡マークをタップされる画面のことを発見タブと呼びます。発見タブでは、ユーザーの思考に基づくコンテンツやフォローしていないアカウントの投稿が表示されています。趣味嗜好に関する新しい情報を求めているユーザーが活用しているとされています。

発見タブに表示される広告は、ユーザーの投稿との合間に表示されるため広告感が薄く、今まで自社の商材を知らなかったユーザーに発見してもらうチャンスになります。

<発見タブ広告規定>

  • 最小枚数:3枚(本)
  • 最大枚数:10枚(本)
  • 画像のファイル形式:jpgかpng.
  • ビデオのファイル形式:MP4またはMOV.形式を推奨
  • 画像の最大サイズ:30MB
  • ビデオの最大サイズ:4GB
  • 正方形
    • ピクセル数:最小600×500px
    • アスペクト比:1:1
  • 横型
    • ピクセル数:最小600×315px
    • アスペクト比:1.91:1
  • 最大テキスト数:2,200文字
  • 最大ハッシュタグ数:30

Instagram広告の効果を高めてくれる機能

Instagramには広告とあわせて活用することで、効果を高めてくれる機能があります。ここからは各機能について紹介していきます。

アンケート機能

アンケート機能はストーリーズで使えるユーザーに質問を投げかける機能です。アンケートスタンプを使って、2択で質問し、ユーザーが回答する流れになっています。

ユーザー参加型の機能を広告に追加することで、ユーザーの目を惹きつけ、自社の商材を印象付けられます。商材をアピールする以外にも、ユーザーの意見を集めたアンケートや、投票結果に応じたキャンペーンなど活用方法は複数あります。

広告にアンケート機能を設定する方法は、配置を“ストーリーズのみ”、縦型画像もしくは15秒以内の動画を設定します。通常のストーリーズ広告では正方形や横型でも広告配信できますが、アンケート機能は追加できませんので、クリエイティブ作成時には注意が必要です。

次に“インタラクティブなアンケートを追加”を選択し、質問や選択肢を設定します。これでアンケート機能の準備は完了です。通常の広告配信と異なる点はありますが、手間なく簡単に設定できるので、Instagram広告を出稿している方は是非一度試してみてください。

ショッピング機能

Instagramは投稿にURLリンクの設置ができませんでしたが、ショッピング機能を使うと、投稿画像にタグ付けし、商品詳細にリンクさせられるようになります。Instagram内で紹介した商品を購入までスムーズに繋げられるようになったため、新規顧客獲得に適しています。

とても便利なショッピング機能ですが、利用するには準備が必要です。Instagramで販売してよい商品のジャンルなのか、など審査が必要です。どのような準備が必要なのか、段取りについてはこちらからご確認ください。

ショッピング機能のメリットを詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてください。

▶ Instagramショッピングの広告機能|ECサイト運営に超オススメ

ブランドコンテンツ機能

ブランドコンテンツ機能では、人気インフルエンサーの投稿を広告として配信できる広告機能です。広告で訴求している内容が同じであっても、企業からの発信と個人からの発信では、情報を受け取る側から見た印象が異なります。ターゲットとなるユーザー層から支持を集めているインフルエンサーから、発信される情報は信憑性が高く、効果につながりやすいとされています。

ブランドコンテンツを活用するには、広告主となる企業側とインフルエンサー側双方のアカウントで設定が必要です。難しい設定ではないため、ユーザー層が特定できている商材を販売している企業におすすめの機能です。詳しい設定方法はこちらからご覧ください。

注目度No1の種類 ストーリーズ広告のメリットについて

ストーリーズを使った投稿は近年利用者が増加しています。特別な設定をしなければ投稿後24時間で削除されるという限定感、スマートフォンで撮った動画を簡単にできるツールが普及してきたことなどが理由になっています。
心理的に投稿のハードルが下がることと、今この瞬間を共有したいという本来のソーシャルメディアの役割がInstagramの利用者である若年層のニーズと合致したのでしょう。

ストーリーズの利用が高まるにつれて、ストーリーズ広告の注目度も高まってきています。ストーリーズ広告の特長としては“ターゲット設定の精度が高い”、“ターゲットの目に入りやすい”という2点があります。
ターゲットに関しては、ユーザーのプロフィール(属性)、趣味嗜好や過去の投稿などをもとに分析されているので狙ったターゲットに届きやすいと言えます。

ストーリーズは、Instagramのフィードのトップに掲載され、多くのInstagramユーザーがログインして最初に見る場所にあります。一般ユーザーの投稿の間に紛れるため、見られやすく、さらにタテ型全画面動画で、強いインパクトを与えることができます
インプレッション数、クリック率などの広告指標、ブランディング効果などの波及効果も考えると、きちんと専用のクリエイティブを作ってストーリーズ広告を運用することが、Instagram広告成功の秘訣です。

成功事例からストーリーズ広告について学びたい方は下記記事を参考にしてください。

▶ 事例から学ぶ!Instagramストーリーズ広告運用術【2021年最新版】

広告クリエイティブ制作に関する注意点

画像広告に限らず、Instagram広告では、クリエイティブに20%以上の文字が含まれる広告は配信回数が減少していまいます。
これは、過去の実績からテキストが20%未満の方が、パフォーマンスが良いという結果があることと、広告がユーザー体験を妨げない(=広告メッセージを強くし過ぎない)ようにするためです。
この実績からもInstagramのユーザーが視覚的なメッセージを重視していることが分かります。公式ホームページ内にテキストの割合を確認するツールが貼られているので、配信を検討する前に確認してみましょう。

Instagram広告の種類とサイズまとめ

今回は「Instagram広告で利用できる種類一覧」というタイトルで、Instagram広告の基礎知識やそれぞれの種類の特徴を紹介しました。Instagram広告の規定は変わる事があるので、最新の情報はFacebookのオフィシャルページで定期的に確認しましょう。

Instagramは利用者の増加や、画像や動画などのビジュアルで伝えるという点から、今後もビジネス利用の増加が増えていくと考えられます。今回の記事を活用してそれぞれの広告の特長や使い方への理解を深めて頂き、Instagram広告にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。