新型コロナウィルス感染症（Covide-19）蔓延による緊急事態宣言が発令され、約１ヶ月。
外出自粛が続き、航空業界では巨額損失が発生するなど暗いニュースばかりですが、こんな状況だからこそ活路を見つけようと腐心している企業・団体も数多くあります。

本記事ではコロナショックを乗り切るために、ユニークな対策をとって注目されている事例をシリーズでご紹介します。
5回目は多くの地域で2月から休校が決定し、学習機会の喪失について危惧されている学校・教育サービスについて。教育の現場でも学びを止めないための様々な工夫が凝らされています。

ベネッセコーポレーション（通信教育）

【自宅学習教材の無償提供・オンライン幼稚園】

「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」など、小学生〜高校生を対象とした、通信講座で有名なベネッセ。
全国規模での一斉休校に伴い、小学生向けの漢字・計算ドリルや、高校2年生までを対象とした復習ドリルなど自社教材の無償提供をスタートしました。

さらにユニークなのは、「オンライン幼稚園」という取組み。
幼稚園に通えなくても、自宅で歌・ダンスをしてみたり、感染予防のための正しい手洗い方をオンライン動画で教えてくれます。
何より、ずっと自宅にいると乱れがちな生活リズムを整えるのに役立つコンテンツとなっています。

DMM英会話（オンライン英会話）

【学校法人へ英会話レッスン無償提供】

通学型の英会話学習に代わる学習方法として近年人気の高まっているオンライン英会話。
その中でも随一の人気を誇る「DMM英会話」。365日24時間、インターネットを通した英会話レッスンを提供しています。

新型コロナウイルスの影響でALT（外国語指導助手）など外国人との英語クラスが中止になった、あるいは海外留学が中止となった学生のいる学校法人を対象にレッスンを無償提供しています（2020年5月31日まで）。

また、DMM英会話のレッスンに使用しているビデオ通話サービス「Bellbird」を在宅勤務中のオンライン会議ように無料開放も行っています。

ヒューマンアカデミー（児童向けロボット教室）

【自宅で参加可能な映像授業の提供】

全日制教育や社会人教育で有名なヒューマンアカデミー。全国各地で児童教育も行っており、その中でも人気の高い「ロボット教室」をオンライン映像授業として提供をはじめました。
2020年よりプログラミング教育が小学校で必修化されるなどロボット教室にも注目が集まる中、子どもたちの学びを止めないための学習支援として行っているようです。

また、映像授業の一部はオンラインで無料公開されていて、さらにオンライン説明会・体験会への参加受付もスタートしています。

Coursera（オンライン教育プラットフォーム）

【世界中の大学生に3,800以上のコースを無償提供】

ここからは海外での事例をご紹介します。
スタンフォード大学の教授によって設立されたCourseraは、一流大学の講義をオンライン上で提供しているサービスで、東京大学も含む一流大学の講義が受講できます。
元々一部講義は無料で視聴できましたが、新型コロナウイルスの影響で世界中の大学が休校に追い込まれていることを受けて3,800コースに拡張。

サービスの利用には大学の教職員が申請を行う必要がありますが、学生も自校がCourseraのサポートに加入してほしい場合はオンライン上で依頼することが可能です。

School of Visual Arts（芸術大学）

【オンラインでのキャリアカウンセリング・ポートフォリオ】

ニューヨークにあるSchool of Visual Artは世界トップクラスの芸術大学として、例年各国から志望者が集まります。
学生の50%が留学生とも言われており、アメリカにある他の大学と比べても学生の一時帰国やオンライン授業の実施などで大きな影響を受けていると言われています。

その状況下にあっても学生たちが卒業後のキャリアをしっかりと描けるように、オンラインでのキャリアカウンセリングを開始しました。
また、在籍生や卒業生が企業にアピールする場として、SVAポートフォリオSVAポートフォリオというオンラインポートフォリオを作成。
キャリアパスを描くための環境を準備しています。

デジタル化を含めた柔軟な対応と、先を見越した対策がポスト・コロナの命運を分けるといっても過言ではありません。

株式会社アイビスではデジタルマーケティングに関する、さまざまなご提案をさせていただいています。年代問わず在宅中の方が増え、Web広告の出稿についてもご相談をいただくことが増えております。

担当者とのオンライン相談も随時受け付けておりますので、ご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。