【Instagram広告にかかる費用】Instagram広告の課金体系を徹底解説

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Instagram広告の費用相場|4つの課金形態と高い費用対効果を狙うコツ

公開日:2019年4月16日/更新日:2022年4月5日

Instagram広告は、テレビや新聞などのマス媒体よりも比較的少ない費用で広告を出稿できる特徴があります。

なぜ、少ない費用で効果的な広告を出稿できるのでしょうか?

Instagramは多数のアクティブユーザーをもち「広告フォーマット」や「ターゲティング」「課金形態」を細かく設定できます。これらをうまく設定することで、自社のターゲットとなる層に効果的な情報をアプローチできるのです。

そこで今回は、Instagram広告の概要とともに「広告フォーマット」と「ターゲティング」の2つの基礎知識、そして4つの課金形態と高い費用対効果を狙うコツについて解説します。

Instagram広告を出す前に知っておくべき2つの基礎知識

Instagramは、世界中で10億人の月間アクティブユーザーを有するサービスです。国内に限定しても月間アクティブユーザーは3,300万人を超え、多くのユーザーがInstagramを開いて、さまざまな情報に接しています。

国内におけるInstagramのユーザーをより詳細に深堀りしていくと、Instagramが若年層を中心に、多くの世代で利用されていることがわかります。

Instagramの利用率
引用:総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>

Instagram広告の魅力は、多くのユーザーへダイレクトにリーチできる点です。また、Instagram広告はアカウントを持っていなくても広告を出稿できます。

さらに、広告の目的に合わせ、広告フォーマットやターゲティングを選択できる点も特徴です。まずは、Instagram広告の基礎知識である「広告フォーマット」と「ターゲティング」を解説します。

利用できるフォーマット

Instagramには4つの広告フォーマットがあります。

フィード上に1枚の画像で表示される「画像広告」、動画として表示される「動画広告」、複数の写真や動画をスライド形式で表示できる「カルーセル広告」に加え、ストーリーズ枠に動画や画像を配信できる「ストーリーズ広告」があります。

認知拡大なのか、ブランドメッセージの伝達なのか、また商品購入の促進なのか、それぞれの目的に合わせて広告フォーマットを選択することが可能です。Instagram広告のフォーマットについては、こちらの記事をご覧ください。

▶ 【知っておくべき基礎知識】Instagram広告の種類とサイズ規定

ターゲティングの設定方法

Instagram広告には複数のターゲティング設定方法が存在します。

属性ターゲティング

プロフィールで登録された「年齢、性別、使用言語」などの基本データをもとに行う方法です。Facebookで登録された「学歴」「民族」「交際ステータス」「職業」「子どもの有無」なども含まれます。

エリアターゲティング

国や地域、州、都道府県などを設定して配信できるターゲティングです。限られたエリアでのリアル店舗への誘導や、地域限定で発売している商品などの広告配信に活用できます。

趣味関心ターゲティング

過去のアクティビティから興味関心のあるターゲットを狙って配信する方法です。「いいね」やフォローしているアカウントなどの情報をベースにターゲティングが可能です。

カスタムオーディエンスターゲティング

自社がすでに持っている顧客データにリーチする方法です。メールアドレスや電話番号などを照らし合わせて選定します。リピート獲得や休眠ユーザーの復活などに有効です。

類似オーディエンスターゲティング

自社で保有している顧客情報と照らし合わせ、似ているユーザーをピックアップするターゲティング方法です。

Instagram広告のターゲティングについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶ Instagram広告で利用できるターゲティングを徹底解説

Instagram広告の費用|選べる4つの課金形態

Instagram広告の費用には、4つの課金形態が存在します。

Instagram広告は「セルフサーブ型」で、自分で細かく課金形態を選べます。まとまった金額がなくても出稿できる点も魅力の一つと言えるでしょう。

自由度が高い反面、広告に対する知識量が効果に直結するとも言えます。上記で紹介したInstagram広告フォーマットやターゲティング方法に加え、課金形態について詳しく知っておくことで効率的な広告配信につながるでしょう。

ここでは「CPM」「CPC」「CPI」「CPV」4つの課金形態と、各形態の費用相場、適する広告目的などを解説します。

Instagramの課金形態

CPM(Cost Per Mille)|インプレッション課金

CPM(Cost Per Mille)とは、1,000回のインプレッション(表示)が発生した時点で費用が発生する仕組みの課金形態です。

インプレッションにフォーカスした課金形態になっているため、広く多くのユーザーに届ける手段として活用できます。この後紹介するCPC(Cost Per Click)とは異なり、クリックされてもされなくても費用は変わりません。画面上に何回表示されたかが費用発生の基準になります。

CPMの費用相場

CPMの費用は、1インプレッションあたり約0.5〜1円が相場です。他の課金形態と比べると、ゴール(表示のみ)のハードルが低いため、単価は低くなる傾向があります。

ただし、広告したい商品やブランドのジャンルにより費用相場は異なるため、出稿の際は事前に費用を確認しましょう。

CPMが適する広告目的

CPMは純粋に広告が表示される回数に対して課金が発生することから、さまざまな広告目的で利用されています。具体的には、商品やブランドの認知力向上、ユーザーへのリーチ、投稿に対するエンゲージメントやコンバージョンなどです。

CPC(Cost Per Click)|クリック課金

CPC(Cost Per Click)とは、広告がクリックされるごとに費用が発生する仕組みの課金形態です。

CPCはクリックに注目した課金形態となっていることから、クリック型課金またはクリック単価とも呼ばれています。あらかじめ設定した特定のウェブサイトやアプリダウンロードのためのリンクがクリックされたタイミングで、費用が発生します。表示されたとしてもクリックされなければ課金されない仕組みです。

CPCの費用相場

CPCの費用は、1クリック約40〜100円が相場です。CPMと同様にジャンルによって単価に幅があります。

CPMと比較すると単価は高くなる傾向があります。一方、クリックに至る興味・関心をもつユーザーにのみ広告費用が発生するため、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。

CPCが適する広告目的

CPCはウェブサイトへの訪問や商品購入、アプリインストールなどの目的に適しています。ターゲティングが明確であり、販売したい商品やサービスがある場合に、おすすめの課金形態です。

CPI(Cost Per Install)|インストール課金

CPI(Cost Per Install)とは、広告したアプリがインストールされた時点で費用が発生する課金形態です。

Instagramはモバイルからのアクセスが大半です。

有料アプリの場合はインストールされた時点で売り上げが発生するため、広告効果を測定しやすい点も魅力といえます。

CPIの費用相場

CPIの費用は、1インストールあたり約100〜150円が相場です。CPM、CPCと比較すると、インストールがゴールなため、単価は比較的高くなる傾向にあります。

CPIが適する広告目的

CPIは自社製アプリのインストール数を増やしたい場合に効率のよい課金形態です。新規アプリ販売やキャンペーンの際に活用すると効果を発揮します。

ただし、アプリインストールに特化している性質上、アプリ自体の魅力が不足している場合には、費用対効果が低くなる側面もあります。

CPV(Cost Per View)|再生課金

CPV(Cost Per View)とは、動画広告が再生された時点で費用が発生する課金形態で、動画広告のみに選択できます。

費用が発生する「再生」の定義にはいくつかの種類があります。「再生が開始した時点」や「10秒以上再生された時点」、「最後まで再生された時点」などがあるため、活用する際には注意しましょう。

CPVの費用相場

CPVの費用は、1再生あたり約4~7円が相場です。ただし、再生中にスキップされるケースも多いため、発生する費用は再生回数とイコールとならない場合もあります。

CPVが適する広告目的

CPVは広くリーチできる広告課金方法です。ブランドや商品の認知拡大に加え、動画広告の特徴を活用した商品特徴理解の促進やブランドイメージの伝達などが適しています。

Instagram広告を外注した場合の費用相場

Instagram広告は社内で制作する以外に、外注する方法もあります。

広告代理店やマーケティング会社に依頼した場合の費用相場は、運用する広告費の約20%です。たとえば、A商品について50万円分の広告費でInstagram広告を出稿するケースでは、50万円×20%で10万円が必要となります。広告代理店やマーケティング会社に依頼した場合、アカウント運用に要する労力や時間を削減できるメリットがあります。

Instagramのインフルエンサーに依頼した場合の費用相場は、1フォロワーあたり約2〜6円です。たとえば、5万人のフォロワーを有するインフルエンサーに広告を依頼した場合、5万人×2〜6円で約10万〜30万円が必要となります。インフルエンサーのもつイメージやコンセプトと広告する商品・ブランドの間でシナジー効果が見込める場合、とくにコストパフォーマンスの高い広告方法です。

Instagram広告で高い費用対効果を狙うコツ

Instagram広告では、目的に合わせた広告フォーマット・ターゲティング・課金形態の選定が重要です。さらに、投稿するコンテンツやクリエイティブに工夫を加えると、より費用対効果を高められます。

インパクトのあるクリエイティブを制作する

Instagram広告で最も意識したい点は、魅力的でインパクトのあるクリエイティブを制作することです。ユーザーを惹きつけるカットや色使い、動画であればストーリー性などを駆使し、細部まで作りこまれた繊細さが必要となります。

ハッシュタグ(#)を積極的に活用する

ハッシュタグを通じて検索するユーザーは多いため、自社名やブランド名の認知を拡大させるためにも「ハッシュタグ」も積極的に活用しましょう。

ただし、ハッシュタグの検索画面に広告は表示されません。広告から特定のハッシュタグを認知させたい場合に効果があるため、できるだけユニークなハッシュタグを付けることもポイントです。

商品・サービス利用のベネフィットを訴求する

Instagram広告では、商品やサービスを利用した際にどのようなベネフィット(利益や恩恵、得られる効果)が得られるか、具体的にユーザーへ訴求することが大切です。商品やサービスの利用で生活がどのように変化するのか、生活がどれほど豊かになるのかを、クリエイティブを通じてアピールしましょう。その際には、現在のトレンドがモノ(物質的価値)よりコト(経験的価値)重視へと移行している点も意識してください。

Instagram広告の費用と課金形態 まとめ

今回はInstagram広告の基本的な情報と費用・課金形態について紹介しました。Instagram広告は公式アカウントを持っていなくても出稿することが可能です。

オンライン広告は、実装と改善を同時に行っていき精度を高めていくことが重要です。今回紹介した「広告フォーマット」「課金形態」「ターゲティング」を目的に合わせて組み合わせ、効率的な広告配信にチャレンジしてみてください。

また株式会社アイビスでは、Instagram広告の魅力的なクリエイティブ制作とマーケティング戦略を提案しております。Instagram広告で成果を出したいという方は、ぜひご相談ください。