LPO(ランディングページ最適化)に使えるツール5選

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LPO(ランディングページ最適化)に使えるツール5選

前回、「LPO(ランディングページ最適化)とは」という記事の中で、LPOの重要性や、改善していくための指標やポイントを紹介しました。
今回はその続きで、LPOに使えるツールを紹介します。

LPO(ランディングページ最適化)を行うためには、それに適したツールを活用することが不可欠です。しかし、LPOツールには様々なものがあり、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いことでしょう。

今回は、LPOを行う際に専用のツールを導入することのメリットと、オススメのLPOツールについて解説していきます。これからLPOを行おうとしている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

LPOツール導入のメリット

LPOを行う際に、専用のツールを導入するメリットは2つあります。
1つ目は、Webサイトの来訪者に合わせて表示するランディングページの内容を変更できることです。来訪者のニーズに最適化されたランディングページを表示することで、より費用対効果を高めることができ、成果の向上を期待することができます。

2つ目は、ランディングページの製作費を削減することができることです。LPOツールを使えば、ランディングページのABテストを行う際に、1つのページでありながら条件によってページの一部だけを変更して表示するというテストが可能になります。
そのため、わざわざ新しいランディングページをイチから作り直す必要がなく、製作費の削減が期待できます。

オススメのLPOツール5選

上述のように、大きなメリットが期待できるLPOツールについて、オススメのツール5つをご紹介していきます。

Googleオプティマイズ

最初に紹介するLPOツールは、Googleオプティマイズです。Googleオプティマイズは、その名の通り、Googleが提供するABテストなどが可能なLPOツールで、無料で利用することができます。
Googleオプティマイズの特徴は、Googleアナリティクスと連携した正確なデータ収集と、シンプルで使いやすいユーザーエクスペリエンスです。
複雑で凝ったテストはできませんが、ページの一部だけを変更する小規模なABテストや、別のURLにリダイレクトさせるいわゆるリダイレクトテストなど、必要最低限の機能は揃っています。
一番の強みは、なんといっても無料であることでしょう。必要最低限の機能が揃っていて、かつ無料であるというのは、LPOを始める初期段階においてはうってつけのツールであると言えます。
どのツールを使うべきか迷ったら、まずはGoogleオプティマイズを使ってみることをオススメします。

Visual Website Optimizer(VWO)

次に紹介するLPOツールは、Visual Website Optimizer(VWO)です。VWOは、世界中で15億人以上ものテストユーザーを対象に使用されている、とても有名で信頼されているLPOツールです。
同一URLで2つのランディングページをテストすることができ、かつリアルタイムで改善率を把握することができるというのがオススメできるポイントです。
ランディングページのABテストだけでなく、ヒートマップ解析やマウストラッキングなど、ユーザー目線での分析ができる機能を兼ね備えた、非常に完成度の高く充実したツールです。
海外の企業が公開しているツールではあるものの、公式の代理店が日本に存在しているため、日本語で手厚いサポートを受けることもできます。

保有するデータが豊富で、機能性も高く、サポートも手厚い、という三拍子揃ったABテストツールですが、その分料金は高めで、月額10万円からとなっています。
無料トライアル版もあるものの、1週間のみで1,000ユニークユーザーまでしか分析できないため、あまり便利とは言えません。
大規模なWebサイトで、ABテスト・アクセス解析に基づいた高度なLPOが実施したい場合におすすめできるツールと言えます。

SiTest

SiTest

画像:SiTest

続いては、SiTestです。SiTestは、基本的なABテストと多変量テストはもちろんとして、ヒートマップ解析やゲイズプロット(ユーザーの視線の動きを解析)など、LPOに役立つ機能を多数備えたオールラウンドなアクセス解析ツールです。LPOだけでなく、サイト全体のアクセス解析や、EFOにも使える機能が付いていることが魅力です。
「AとBのどちらが良いか?」という単純な問いだけでなく、それぞれのページについて、ユーザーの視線がどのように動いているか、どこを改善すべきかを浮き彫りにすることができるため、ABテストの結果から、次に行うべき施策へのヒントを得ることもできます。
月額5万円からと料金も安めで、無料トライアル版も存在しており、国産のツールなのでサポートも手厚いのが強みです。
アクセス解析をGoogleアナリティクスだけで行っているという場合は、Googleアナリティクスを補ってアクセス解析を強化するという意味でも、SiTestは有力な選択肢と言えるでしょう。

KAIZEN Platform

続いて紹介するLPOツールは、KAIZEN Platformです。KAIZEN Platformは、ただのLPOツールではなく、ABテストの方法や、ABテストに使用するデザインの変更案などを募集できるクラウドプラットフォームです。
10,000人を超えるグロースハッカーが参加しており、その中から選りすぐりの方法・デザインを使ってABテストが行えるため、より効率的なテストが実施できます。
Webサイト全体に蓄積されたデータを元に、グロースハッカー達がそれぞれのアイデアを出し合い、その中でも特に優れたものを自社サイトに採用することができるため、単にLPOというよりも、Webサイト全体を文字通り「改善」するための総合プラットフォームと言えるでしょう。

料金は月額50万円程度(見積もりによって変わります)と、今回ご紹介したツールの中では最も高いですが、ランディングページのみならずWebサイト全体の改善に利用できる上、多数のグロースハッカーから生み出されるアイデアは、自社で持っている知見だけでは到達できないような価値あるものになる可能性が高いので、料金に見合った成果は期待できるはずです。
社内でアイデアを出し合うだけではどうにも成果が上がらずもう限界、といった場合は、KAIZEN Platformを利用してみることで、意外な方法で成果を上げることができるようになるかもしれません。

Web Antenna

Web Antenna

画像:Web Antenna

最後に紹介するLPOツールは、Web Antennaです。
Web Antennaは、本来は広告の流入元を分析して、どの流入元が最も成果が良いか、直接コンバージョンに貢献している流入元とコンバージョンをアシストしている流入元を特定するためのツールなのです。
しかし、流入元ごとにリンク先を出し分けることができる機能も持ち合わせています。そのため、広告のキーワードやチャネルごとにランディングページを出し分けることで、LPOに活用することが可能です。

Web Antennaであれば、アトリビューション分析とLPOを一挙に行えるため、どちらも改善していきたいという場合は、Web Antennaも選択肢として有力かもしれません。
月額料金は2万円からとなっており、基本料金は安めです。特に、アトリビューション分析とLPOが同時にできることも考えると、コストパフォーマンスは最も良いと言えるのではないでしょうか。
ただし、本来はLPOに特化したツールではありませんので、LPOを目的としたツール導入を検討している場合は、LPOに特化した他のツールを選ぶことをオススメします。

LPO(ランディングページ最適化)に使えるツール一覧まとめ

今回は、LPOツールを導入するメリットと、オススメのLPOツール5つについて一挙に解説してきました。
初めてLPOツールを導入するという場合は、やはりGoogleオプティマイズから試してみることをオススメします。理由としては、Googleオプティマイズだけでも最低限のABテスト機能を使うことができ、かつ無料であるということです。
ただし、ヒートマップなどの機能はGoogleオプティマイズにはありませんので、そういった機能も欲しいという場合は、SiTestなどのLPOに特化した有料ツールを使いましょう。

LPOツールの導入はどうしてもコストがかかってしまいますが、LPOに成功すればそれだけ広告の費用対効果が上がりますから、ツールの導入にかかるコストはいつか回収することができるようになるはずです。
ツールの料金も単なるコストと考えるのではなく、今後への投資と考えて、コンバージョン率が上がることでどれだけ費用対効果が向上するかのシミュレーションを立てて導入を検討することをオススメします。