Webマーケティング

ABテストツールを活用してWebサイトのPDCA最適化を目指そう

皆さんは、「ABテスト」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
既に実践されている方も多いかもしれませんが、言葉としては知っているものの実践したことはない、あるいは正しく実践できている自信がない、という人の方が多数派なのではないでしょうか。

Webマーケティング最大の魅力はこの「ABテスト」ができることです。例えば、看板広告を出したら、きちんとデータをとることも難しいですし、何か改善点が見つかっても掲載期間中に変更することは簡単ではありません。
一方、Webマーケティングでは、日々データを計測し、リアルタイムに改善を繰り返すことができます。

今回は、Webマーケティングにおける「ABテスト」の重要性について解説しながら、おすすめのABテスト用ツールを5つご紹介します。

ABテストとは何か?意味と重要性と成功事例

「ABテスト」とは、「A」と「B」の2つのパターンのどちらが優れているかを実際に比較してみるテストのことを指します。
テストするパターンは必ずしも2つとは限らず、3種類以上を同時にテストすることもあります。

WebマーケティングにおけるABテストは、小さなものではウェブサイト内に設置されたボタンの色をテストしてみたり、コンテンツの配置を入れ替えてテストしてみたりといったものから、大きなものであればウェブサイト全体のデザインを丸ごと変えたものをテストしてみたりと、様々なABテストが行われます。

これは、WebマーケティングではABテスト自体のコストがほとんどかからない上に、データの収集が簡単なのでテスト結果を数字で判断でき、しかも簡単なABテストを行うだけで成果が大きく改善することもあるという、WebマーケティングとABテストとの相性の良さによるものです。

WebマーケティングでのABテストのわかりやすい成功事例として、Googleの検索画面で行われたABテストが挙げられます。
現在のGoogleの検索画面のテキストは青色で表示されていますが、これは過去にGoogleが無数のABテストを繰り返した結果、最もクリック率が高かったのがこの青色だったから、と言われています。テキストの色一つ決めるのにも、ABテストを行うことが重要になってくるというわけです。

ちなみにGoogleやFacebookなど大規模なサービスは、常に無数のバージョンが同時に公開されていて、テストが行われているようです。友達のFacebookと自分のFacebookを見比べると、少し違う部分が見つかるかもしれません。こうしたテストを繰り返すことで、少しずつ改善され、より良いサービスになっていきます。

ABテストを行うのにおすすめのツール5選

ABテストを行うには、専用のツールを使用することが不可欠です。複数のコーディングデータを作成し、パラメータなどで切り分けてテストすることもできなくはありませんが、効率やコストの面でお勧めできません。
ここでは、ABテストに役立つおすすめのツール5つについて、それぞれの特徴を踏まえながら紹介していきます。

ABテストおすすめツール①:Googleオプティマイズ


画像:Googleオプティマイズ

ABテストを行うのに最も手軽な方法は、Googleが公開している「Googleオプティマイズ」を利用することです。
利用は無料で、Googleアナリティクスと連携して正確なデータを収集することができ、機能も豊富です。

同じページの中で一部だけ変更を加える基本的なABテストはもちろん、複数か所に変更を加えて最適な組み合わせを見つけ出す多変量テスト、ページを丸ごと変更してしまうリダイレクトテストもサポートされており、ほとんどのABテストはこのGoogleオプティマイズだけで十分と言えます。

しかも、デザインの変更のためにHTMLやCSSを直接書き換える必要はなく、マウスだけで簡単に見た目を変えることができるという非常に便利なツールです。
強いて欠点を挙げるとするならば、Googleが無料で公開しているツールなので、サポートや細かい部分の使い勝手は国内の有料ツールに比べるとやや劣ります。
また、ABテストの結果が「最適である確率」という形で表示され、この確率が高い方がより良いパターンとして判断されるのですが、この確率はGoogleが独自に算出しているため、透明性に欠け、厳密な判断ができないということも挙げられます。
とはいえ、小規模なABテストであればそこまで厳密に見る必要はないですし、無料ツールとしては十分すぎるほどの機能を備えていますので、まずはこのGoogleオプティマイズから試してみるのが良いでしょう。

ABテストおすすめツール②:SiTest(サイテスト)


画像:SiTest

SiTestは、基本的なABテストと多変量テストは当然として、ヒートマップ解析やゲイズプロット(ユーザーの視線の動きを解析)など、アクセス解析に役立つ機能を多数備えたオールラウンドなツールです。
「AとBのどちらが良いか?」という単純な問いだけでなく、それぞれのページについて、ユーザーの視線がどのように動いているか、どこを改善すべきかを浮き彫りにすることができるため、ABテストの結果から、次に行うべき施策へのヒントを得ることもできます。

月額5万円という有料ツールではありますが、無料トライアル版も存在しており、国産のツールなのでサポートも手厚いのが強みです。
アクセス解析をGoogleアナリティクスだけで行っているという場合は、Googleアナリティクスを補ってアクセス解析を強化するという意味でも、SiTestは有力な選択肢と言えるでしょう。

ABテストおすすめツール③:Gyro-n ABテスト


画像:Gyro-n ABテスト

Gyro-n(ジャイロン) ABテストは、とにかくシンプルで簡単なABテストを実施することに特化したツールです。
ABテストを行うためのパターンと、ターゲットとするユーザーの設定をするだけで、あとは自動でABテストを行ってくれる上に、最適なパターンが判断できたタイミングで、自動的にそのパターンが採用され、そのほかのパターンは表示されなくなります。
必要なのは、ABテストを開始するまでの操作だけで、あとは勝手に最適化が進んでいくという非常に簡単な仕組みになっています。

最適なパターンの判断は、統計学に基づいて行われるので、「たまたま成果が良かったパターンが採用されてしまう」という偶然を排除することができ、テストも正確です。
料金は月額16,200円からとなっていますが、14日間の無料トライアル版も用意されており、「ABテストをやってみたいが難しいことはわからないから簡単なツールが欲しい」という方には最もおすすめできるツールです。

ABテストおすすめツール④:VWO(ビジュアルウェブサイトオプティマイザー)


画像:VWO

VWOは、世界中で15億人以上ものテストユーザーを対象に使用されている、とても有名で信頼されているABテストツールです。
Googleオプティマイズと同様に、マウス操作だけでデザインを変更できるお手軽さと、ABテストだけでなくヒートマップ解析やマウストラッキングなどのユーザー目線での分析ができる機能を兼ね備えた、非常に完成度の高く充実したツールです。
海外の企業が公開しているツールではあるものの、公式の代理店が日本に存在しているため、日本語で手厚いサポートを受けることもできます。

保有するデータが豊富で、機能性も高く、サポートも手厚い、という三拍子揃ったABテストツールですが、その分料金は他のツールと比べて高めで、月額10万円からとなっています。
無料トライアル版もあるものの、1週間のみで1,000ユニークユーザーまでしか分析できないため、トライアル版はあまり便利とは言えません。
大規模なウェブサイトで、高度なABテスト・アクセス解析を行いたいという場合におすすめできるツールと言えます。

ABテストおすすめツール⑤:KAIZEN Platform(カイゼンプラットフォーム)


画像:KAIZEN Platform

KAIZEN Platformは、ただのABテストツールではなく、ABテストの方法や、ABテストに使用するデザインの変更案などを募集できるクラウドプラットフォームです。
10,000人を超えるグロースハッカーが参加しており、その中から選りすぐりの方法・デザインを使ってABテストが行えるため、より効率的なテストが実施できます。
Webサイト全体に蓄積されたデータを元に、グロースハッカー達がそれぞれのアイデアを出し合い、その中でも特に優れたものを自社サイトに採用することができるため、ABテストというよりも、ウェブサイト全体を文字通り「改善」するための総合プラットフォームと言えるでしょう。

料金は月額15~100万円と、今回ご紹介したツールの中では最も高いですが、ABテストのみならずウェブサイト全体の改善に利用できる上、多数のグロースハッカーから生み出されるアイデアは、自社で持っている知見だけでは到達できないような価値あるものになる可能性が高いので、料金に見合った成果は期待できるはずです。
社内でアイデアを出し合うだけではどうにも成果が上がらずもう限界、といった場合は、KAIZEN Platformを利用してみることで、意外な方法で成果を上げることができるようになるかもしれません。

Webマーケティングを効率化するABテストのおすすめツールまとめ

Webマーケティングで成果を上げていくためには不可欠といっても過言ではない、ABテストを行うのに役立つ便利なツールを5つご紹介してきました。
中でもGoogleオプティマイズは完全無料で利用できるツールなので、まずはGoogleオプティマイズでABテストを実践してみて、物足りなさや不便さを感じた場合は、他の有料ツールの導入も考えてみるといいかもしれません。
ぜひこれらのABテストツールを活用して、PDCAサイクルの高速化に役立ててみてください。