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あの女性誌も使ってる。女性脳を意識したキャッチコピーの作り方

あの女性誌も使ってる。女性脳を意識したキャッチコピーの作り方

広告文、商品パッケージ、Webサイト、提案資料や報告書…キャッチコピーはあらゆるところに溢れています。あなたも会社で働いたり、チームに所属していたりすると、キャッチコピーを書く機会が多いと思います。
今回は広告文などで頻繁にキャッチコピーを書いている方に向けて、「女性に響く」という角度から紹介したいと思います。

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女性に響くキャッチコピーを作るためには、「女性脳」を理解しておく必要があります。今回は女性脳の特徴からキャッチコピーの作り方、さらに実例を元にしたブラッシュアップの方法を解説します。
これから女性に響くキャッチコピーを作る予定の方は、本記事の解説をぜひ参考にしてください。テクニックだけではなく、具体例も多く初会します。

女性脳を理解してキャッチコピーを作ろう

一般的なキャッチコピーの中でも、女性向けは特殊だといわれています。セオリー通りキャッチコピーを作っても、女性は好意的な反応を示してくれません。
女性に響くキャッチコピーを作るためには、「女性脳」の特徴を抑えておく必要があります。

女性脳の特徴
    【女性脳の特徴】

  • プロセス重視
  • 感覚的
  • 現実的

女性脳は「プロセス重視」です。例えば、女性が買い物に行く場合、目的の商品があっても、複数のお店を巡って選びます。その上、目的の商品を買わないケースも多いです。
女性は、あくまで商品を買うという目的ではなく、買い物自体を楽しむ特徴があります。そのため、どれだけプロセスに共感できるかという点が重要です。

続いて、女性脳は「感覚的」です。ある商品を購入する際、イメージを大切にします。男性向けのキャッチコピーには数字を用いますが、女性の場合は数字よりもイメージが重要です。
例えば、「10kg痩せる」よりは「昔のスカートがスルッと履ける」、「ウール100%のニット」よりは「ウールでふわふわあったかニット」の方が興味を弾きやすいです。
このようにその商品を購入する際に、どんな未来が待っているかを提示すると訴求性が上がります。

最後に、女性脳は「現実的」です。「感覚的と解説した後に現実的?」と疑問を持つ方も多いはず。あくまで女性脳は感覚的ですが、その根拠として現実性がなければいけません。
古くから男性は狩りに、女性は家を守る本能があります。あまりにも現実離れしたキャッチコピーは女性に響きません。そのため、キャッチコピーには身近な要素を加えましょう。例えば、お金に関するキャッチコピーなら、数字よりも「家計を守る」「節約を楽しむ」といった現実的なアプローチが大切です。

こうした特徴を踏まえて、女性脳は「右脳型」といわれます。女性の感覚に響くようなキャッチコピーを意識しましょう。

女性に響くキャッチコピーの作り方

    【女性に響くキャッチコピーの特徴】

  • 「過去」から「未来」へ
  • いつでも「私」を中心に
  • 記憶に残る「フレーズ」を

上記の3つは女性向けキャッチコピーによくある特徴です。一部例外もありますが、基本的に上記を意識すれば、優れたキャッチコピーが生まれます。

女性に響くキャッチコピーの作り方 ① 「過去」から「未来」へ

女性の脳は男性に比べると、過去の記憶が残りやすいようにできています。そのため、現在の状況だけにフォーカスしたキャッチコピーだと、詳しく内容を理解できません。
まずは「過去の悩み」を起点として言葉を作りましょう。例えば「肌荒れが気になる」「便秘がち」「体重が増えた」などです。ただ、過去のみにフォーカスすると、内容が暗くなってしまいます。
そこで、過去の悩みと反対になる未来を見せることが大切です。ここで意識したいのは、「過去」から「未来」へ繋げるようにキャッチコピーを作ること。

例えば、「肌が綺麗になる」という未来の言葉には、「肌荒れがあった」という過去があり、「毎朝快腸」という未来の言葉には、「便秘がちだった」という過去があり、「劇的スリム」という未来の言葉には、「体重があった」という過去があります。

このように、未来の言葉を提示すれば、自ずと過去から未来へと繋げるようなキャッチコピーが作成できます。つまり、「過去=悩み」「未来=解決策」といった法則を守ることで、優れたキャッチコピーを生み出すことが可能なのです。

女性に響くキャッチコピーの作り方② いつでも「私」を中心に

LUMINE

画像:LUMINE

女性向けのキャッチコピーには、必ず「私」が入っています。「私」がないキャッチコピーは女性に響かないことが多いです。例えば、男性向けのキャッチコピーの多くには、「私」が入っていません。理想を求める傾向の強い男性にとって、「私」という現実ではなく、イメージが大切だからです。

一方、女性は「私」が入っていないと、誰向けのキャッチコピーか理解できない傾向があります。そこで、キャッチコピーの中に「私」という主人公を入れることで、反応率の高い言葉が完成します。
とはいっても、一人称に必ず「私」を入れる必要はありません。あくまで、キャッチコピーというストーリーの中で「私」を感じられれば問題ないです。例えば、「母」や「娘」など三人称の言葉でも効果があります。

女性に響くキャッチコピーの作り方 ③ 記憶に残る「フレーズ」を

VERY

画像:VERY (ヴェリィ) 2017年3月号 【表紙】

優れたキャッチコピーは、一瞬で相手にイメージさせます。一般的なフレーズを使って、相手に想起させることも可能ですが、女性向けキャッチコピーでは頻繁に造語が使われる傾向があります。

例えば、「ユニジョ」「おフェロ」「リンクコーデ」「秋活」「神アイテム」「大人ベーシック」などが有名です。
こうした造語は、普通の言葉に比べて印象に残りやすく、反応率が高まることが多いです。ただし、造語は効果的である一方、相手に響かなければ意味がありません。

造語を作成する際には、「現代の言葉+〇〇」を意識しましょう。すでに使われている言葉と組み合わせることで、相手の耳にスッと届けられます。
他にも、「ポカポカ」「ふわふわ」「すらっと」「さらさら」「ゆるっと」といった、擬音的なフレーズも効果的といわれており、女性誌を中心によく利用されています。

女性に響くキャッチコピーをブラッシュアップする方法

最後に、女性に響くキャッチコピーをブラッシュアップする方法を紹介します。キャッチコピーは、できるだけたくさん生み出し、ブラッシュアップすることで完成します。
より良いキャッチコピーはちょっとしたアイデアで生まれます。いいアイデアも磨いてあげないと意味がありません。

「ひらがな」に変えてみる

ポッカサッポロフード&ビバレッジ

画像:ポッカサッポロフード&ビバレッジ

日本語の中でも、漢字は「直線が多く固いイメージ」を持ち、ひらがなは「曲線が多く柔らかいイメージ」を持っています。キャッチコピーに行き詰まった時は、あえて漢字をひらがなにしてみましょう。少し違ったイメージになり、コピーの見え方が変わります。

例えば、キレートレモンの「わたしは、まいにち、生まれる」というキャッチコピー。もし、ひらがなではなく漢字の場合は、「私は、毎日、生まれる」となり、どこか窮屈で固いイメージになります。

あえて「私は」「毎日」という漢字をひらがなにすることで柔らかさを演出することで、次の「生まれる」が強調されます。また、すべてをひらがなにしてしまうと、「わたしは、まいにち、うまれる」となり、言葉のどこに重きを置いているのかわかりにくいです。

このように、キャッチコピーには、ひらがなに変えるだけで見違えるほどよくなるケースが存在します。

「英語」に変えてみる

ひらがなに変える手法と同じく、英語に変えてみるのもひとつの手です。
例えば、資生堂では、2017年1月より企業広告として「世界はBeautyに満ちている。」を展開しました。資生堂のコピーには、先ほども紹介したような「美しい、美しく」といった言葉が多いです。

そんな中、2017年に作られた 「世界はBeautyに満ちている。」では、あえて「美しい、美しく」を英語に変換しています。たったこれだけで印象的なキャッチコピーとなっています。
ひらがなやカタカナに変えても納得がいかない場合は、あえて英語に変えてみてください。

「見栄え」に注意する

キャッチコピーは口に出した時の語呂の良さもポイントですが、文字自体の見栄えも重要です。

例えば、マキアージュの「一瞬も 一生も 美しく」で考えてみましょう。こちらは、「一瞬」「一生」という似たような漢字と、「も」を組み合わせることでできています。
これを「一瞬も美しく、一生も美しく」と個別化すると、言葉の強さが感じられません。そこで「一瞬も」「 一生も 」と、言葉を近づけることで力強さが出てきます。
女性はいつまでも美しくありたいものです。そんな、どんなときも美しくありたいという思いを、「一瞬」そして「一生」で表現しています。比べてみると「一瞬も」「一生も」の方が見栄えが良く、すんなりと「美しく」という言葉につながります。

「誰か」を入れてみる

何となく作ったキャッチコピーに満足がいかない場合、「誰か」を入れてみましょう。代表的なのは、作り方でも紹介した「私」です。キャッチコピーというストーリーに主人公を入れることで、一気に印象的な言葉になります。実際に「私」が使われているキャッチコピーは多いです。

  • SEIKO 「なりたい私になっていく。」
  • オンワード樫山「ワタシという少数意見を、ひとりで応援しています。」
  • からだ巡り茶「わたしに、感謝しろよ、わたし。」
  • TOTO 「娘よ、母より 美しくなれ。」

漢字やひらがな、カタカナとさまざまな「私」が存在しています。このように、キャッチコピーのどこかに「私」を入れるだけで、優れたコピーに仕上がります。
TOTOのように「娘」や「母」といった登場人物を入れると効果的です。キャッチコピーにストーリーが生まれるので、共感してもらいやすくなります。

まとめ

女性に響くキャッチコピーの作り方を解説しました。女性向けのキャッチコピーは、女性脳を理解しておくと作りやすいです。各特徴に基づいた作り方を参考にすれば、誰でも女性に響くキャッチコピーが作れます。

少しでもキャッチコピー作りに悩んだら、ブラッシュアップする方法を参考により良い表現を見つけてください。