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公開日:2018年9月28日/更新日2022年5月17日
写真素材は、Webサイトや動画の制作、資料作成などで頭の中にあるイメージを具現化する際に欠かせません。イメージにピッタリで上質な写真のストックが手元にあればよいものの、なかなか「これ」と思える素材がないケースも多いです。
この記事では、無料かつ商用利用も可能な写真を取り扱っている素材サイトの中から、本当に使えるサイトを国内外問わずまとめて掲載しています。高品質な商用フリー素材を探す際の参考にしてください。
商用フリー・無料で使える写真素材サイト
手元に程よい写真素材がないとき、Web上で検索して使える画像がないか探す方も多いでしょう。しかし、せっかくイメージ通りの素材を見つけても、商用利用は不可だったり有料だったりするケースは少なくありません。また、外国の素材サイトだと日本語に対応していない、翻訳しても分かりにくいなどの理由から、利用に踏み切れないこともあります。
以下で紹介するサイトには、無料で商用利用できる写真素材が掲載されています。会員登録・クレジット表記の要否や、利用時の諸注意なども説明するので、写真素材を探す際にご活用ください。
※ご利用の際は、必ず各サイトの利用規約をご確認ください。
photoAC
まず初めに紹介するサイトは、日本最大級の無料素材サイト「PhotoAC」です。photoACには、デザイン作業で役に立つ画像や背景に使えるテクスチャ画像、人物写真など、幅広いジャンルの素材がされています。日々新しい素材が追加されている点も魅力です。
無料会員の場合、1日の検索回数が5回まで、素材のダウンロード数は9つまでなど、いくつかの制約があります。しかし、欲しいものが明確で、数が多くない場合は、PhotoACの無料会員で十分でしょう。
また、イラスト素材を専門に扱った「イラストAC」、様々なシルエット素材を扱う「シルエットAC」など、ベクターデータ素材を扱っているグループサイトもあるため、併せてチェックしておくと良いでしょう。これらのサイトは一つのアカウントで利用できます。
会員登録 | 必要 |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://www.photo-ac.com/ |
PAKUTASO
「PAKUTASO」は、日本で定番の無料写真サイトです。無料にもかかわらず、高品質・高解像度の人物写真が豊富に掲載されています。
さらにPAKUTASOはサイトの見やすさ・使いやすさも抜群に良く、初心者の方でも簡単にフリー写真をチェックできます。迷ったらまずはPAKUTASOで探すとよいでしょう。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 一部必要 |
URL | http://www.pakutaso.com/ |
GIRLY DROP
「GIRLY DROP」は、サイト名の通りおしゃれでガーリーな写真素材を探せるフリー写真サイトです。
人物素材はおしゃれでかわいい女性・女の子限定ですが、ファッションや美容などガーリーな素材もたくさんあります。ほとんどの画像がレタッチされているため、加工せずにそのままアイキャッチにも使用できとても便利です。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 必要 |
URL | https://girlydrop.com/ |
Pixabay
「Pixabay」は、国内外の著作権フリーの写真やイラスト、動画など魅力的なフリー素材を数多くダウンロードできるフリー写真サイトです。海外サイトですが、検索は日本語にも対応しています。海外のフリー写真素材を使いたい場合は、まずPixabayで探すことをおすすめします。
Pixabayでは存在感のある画像が多いため、ブログのアイキャッチ画像での使用もおすすめです。また、会員登録をしなくても利用できますが、会員登録すれば高解像度の写真をダウンロードできます。
会員登録 | 不要(登録すると認証なしでDLできる) |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://pixabay.com/ |
Unsplash
「Unsplash」は、カナダの会社が運営している無料の写真素材サイトです。Unsplashの写真素材は美しいものが多いと評判です。
10日に10枚のペースで厳選された写真が追加されており、メイン画像やサイトの背景画像などに活用できるハイクオリティな写真が手に入ります。Webデザイナーの方にもおすすめです。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://unsplash.com/ |
GAHAG
「GAHAG」は、人物や風景、植物などの高画質・高解像度な写真が豊富に掲載されているフリー写真サイトです。各素材にタグが付与され、細かくカテゴリー分けされているため、目当ての画像を見つけやすいサイト設計になっています。
シンプルで非常に使いやすいので、初めて素材サイトを利用する方にもおすすめです。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://gahag.net/ |
food.foto
「food.foto」は、プロのカメラマンが撮影した料理や食材の写真素材を専門に取り扱っているサイトです。利用規約の範囲内であれば、画像のトリミングや合成といった加工も自由に行えます。
海外の素材サイトでは見つかりにくい和の食材や和食器などの写真が多く掲載されています。無料のCG素材や人物素材を探す際は、.fotoの系列サイトもチェックしてみてはいかがでしょうか。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://food-foto.jp/ |
Pexels
「Pexels」は、写真素材に加えて動画素材もフリーで使用できるサイトです。サイト内のブログは英語表記ですが、素材に関しては日本語で表示・検索できます。
会員登録は不要ですが、ログインすると気に入った素材のブックマークが可能です。現在のトレンドやジャンルから検索でき、直近の検索ワードから再検索することもできます。また、素材の「向き」「サイズ」「色」による絞り込み検索も便利です。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://www.pexels.com/ja-jp/ |
BURST
「BURST」は、ネットショップ開設サービスで有名なShopifyが運営する、英語orポルトガル語表記のサイトです。今のところ日本語への対応はしていないため、写真の検索ワードも英語かポルトガル語で入力しなければなりません。
とはいえ、素材のコレクションも詳細に分けられている上、Google翻訳で単語を変換する程度でも十分な量の写真がヒットします。検索回数やダウンロード枚数にも制限がないため、理想の写真が見つかるまで何度でも検索してみるとよいでしょう。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://burst.shopify.com/ |
StockSnap
「StockSnap」は、海外のスナップ写真風素材が多く掲載されています。日本語へは対応しておらず検索時には英語入力が必須です。Web素材向きの写真が多いサイトなので、一度チェックしてみるとよいでしょう。
詳細に分けられたカテゴリからトレンドの写真を探したり、ダウンロード数や閲覧回数・投稿日などから検索結果を並び替えたりすることもできます。ただし、他の素材サイトとは異なり、検索結果の上部にはスポンサーサイトの画像が並ぶ点に注意が必要です。
会員登録 | 不要 |
クレジット表記 | 不要 |
URL | https://stocksnap.io/ |
商用フリー写真素材を使う際の注意点
この記事では、商用でも無料で使用できる素材サイトを紹介しています。しかし、素材サイトで検索して出てきた写真ならすべて「無条件」で「好きに」使ってよいとは限りません。フリー素材でも、利用に制限がかかっている場合があるため、注意が必要です。
素材を使用した後で「知らなかった」と言っても通じません。利用制限を無視して使用したことが世間に発覚した場合、会社の信用にも関わるため、慎重に確認しましょう。
ここからは、商用フリー写真素材を使う前に、チェックすべき項目を紹介します。
利用規約を確認しよう
ほとんどの素材サイトには、利用規約が設けられています。まずは、規約をしっかりと読み、下記の項目を確認しましょう。
- 会員登録の有無
- クレジット表記の義務
- 素材サイトへのリンク義務
- 商用利用の可否
- 商用利用できる被写体の種類
- 再配布・販売・加工に関する制約
- 公序良俗に対する配慮の範囲
- 著作権・商標権・特許権・肖像権の所有者
サイトによっては、「個人の使用はフリーでも、商用の場合はクレジット表記必須」とする場合もあるため、入念な確認が必要です。日本サイトの場合は「利用規約」、海外サイトの場合は「About」や「License」を探せば見つかります。外国語表記でもGoogleやブラウザの翻訳機能を利用すれば内容を十分に理解できるため、しっかりと読み込みましょう。
CC0は著作権を気にせず使用可能?
CC0とは、制作者自らが作品の「著作権を永久に放棄する」という確約です。そのため、CC0が宣言されている作品に関しては、加工も利用も自由にでき、クレジット表記の必要もなくなります。
ただし、CC0で放棄される権利は、あくまでも「作品制作者に発生する著作権および著作隣接権」のみです。例えば、投稿された素材に既存のキャラクターなどが移りこんでいる場合は注意が必要となります。
投稿者がCC0を宣言していても、作者本人や出版社の人間でなければフリー素材とは言い切れません。作品内に商標権や特許権、他人の肖像権が含まれている場合は、別途権利の確認を行いましょう。
写真を活用したデザインのコツ
商用利用可能かつ加工OKのフリー写真であれば、ブログ記事のアイキャッチやYouTube動画のサムネイル、SNS広告のバナーなどに幅広く活用できます。しかし、写真単体では美しく見ごたえあるでき栄えでも、デザインの一部として取り込んだ途端に魅力が半減してしまうことも珍しくありません。
写真素材のよさを生かしつつ、デザインとしても見栄えのよい作品に仕上げるには、ちょっとしたコツを押さえることが大切です。以下のページでは、写真を使ったバナーづくりのコツを紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
▶広告成果を得る優れた広告バナーデザインのポイント|ギャラリーサイト5選
▶優れたバナーのテキスト・デザインに隠された5つの心理学効果【参考バナー付き】
まとめ
この記事では、無料かつ商用利用可能なおすすめの写真素材サイトを紹介しました。
どの素材サイトも、有料サイトに負けないレベルでクオリティの高い作品を取りそろえています。素材サイトによって投稿されている写真の種類や雰囲気が異なるため、利用シーンに応じて使い分けるとよいでしょう。
利用するには会員登録が必須でも、検索だけなら無条件でできるサイトがほとんどです。まずは検索をかけて、使いやすい好みの写真が見つかるサイトを探してみてはいかがでしょうか。