インターネット広告

動画広告のポイントとは?効果的な“魅せる広告”のための心得

今回のテーマは、「動画広告」のポイント。
PCやスマホの容量が飛躍的に増え、気軽に動画を再生できるようになっている今、ウェブ広告に「動画」を取り入れるところが増えています。

しかし、ただ単に動画をウェブ上で表示できるようにすればいいわけではありません。
それが、人の心を惹きつける“魅せる広告”であるかどうかきちんと考える必要があります。

ここでは、

  • 現在主流となっている動画広告とはどのようなものか
  • “魅せる動画広告”のために必要なポイントは何か

これらの点についてまとめています。

絶大な“伝える力”を持つ「動画」

動画が持つ情報量は、静止画や文字をはるかに超えたものです。
たとえば現在、動画は1秒間に30フレーム(コマ)。
いわば30枚の連続写真で1秒間の動画がつくられているわけですが、言い換えれば静止画30枚分の情報を1秒間の動画に落とし込めるということを意味します。
15秒程度の動画でも、静止画にして約450枚分の情報を見る人にもたらすことになります。

ある商品について、何万語も費やして説明するよりもはるかにシンプルに、そして正確に大きさやカタチ、質感、使用感などを伝えることが可能であり、ズームイン&アウト、パン(カメラが左右に動くこと)といった動画自体の動きが加わることによって、より見る人の意識をつかめるというのも見逃せないところでしょう。

このように、動画はそれ自体が人を惹きつけ、人に伝える力を持っています。
効果的な“魅せる広告”に仕上げることによって、その力はより高めることができるでしょう。

効果的な“魅せる動画広告”のポイント

ウェブ広告の現場では現在、「インストリーム広告」「アウトストリーム広告」の2種類が主流です。
ここではそれぞれの定義、またユーザーの心をつかむ“見せる動画広告”にするためのポイントについてまとめてみました。

インストリーム広告

YouTubeをはじめとする動画サイト上で、動画の前後、あるいは途中に挿入される広告です。
2016年、Googleが「テレビCMよりもYouTube広告のほうが80%以上効果的」というレポートを発表したことと前後して、飛躍的に増加しています。
そんなインストリーム広告をより効果的なものにするためのポイント、そのヒントはYouTubeの最近の動きにあります。
YouTubeは、今年中に「30秒を超える強制視聴タイプは廃止する」という方針を固めています。
特に問題になったのは、動画の前に挿入される「プレロール」という広告です。
このタイプの広告には、始まってから5~6秒でユーザーが広告を飛ばせる「スキッパブル・プレロール」と、飛ばすことができない「アンスキッパブル・プレロール」の2種類がありますが、特に後者の“強制視聴タイプ”はユーザーの反感を買いやすいという傾向にありました。
楽しみにしている動画の前に延々と興味のない広告を見せられることで、興味よりも嫌悪感が先に立ってしまう、というのがその理由です。
今後はスキッパブル・プレロール、あるいは30秒未満の、たとえば6秒間のアンスキッパブル・プレロール、いわゆる「バンパー広告」が主流になると考えられています。

というわけで今、ユーザーが広告視聴に割く時間は最大6秒。この時間でいかにして見る人を惹きつけるか、ということが大切です。
また、企業名や商品名を前面に押し出すような動画広告は避けるべき、というのもポイント。
数秒といえども、初めから大々的に企業名、商品名を押しつけるような内容のものは拒否反応を呼び起こすことにつながるので、まずはネームバリューで目を惹こうとするのではなく、動画のクオリティによって見る人の心をつかむ必要があります。
動画広告を制作するクリエイターの発想力が、より問われる時代になっているといえるでしょう。

アウトストリーム広告

  • 5~6秒で見る人を惹きつける
  • 企業名や商品名を前面に出さない

この2点は、「アウトストリーム広告」をより“魅せる広告”にするためにも必要な心得といえます。
アウトストリーム広告とは、ニュースサイトやSNSといったウェブサイトに動画広告をはめこむものです。
たとえば、あるニュースサイトで記事を読むためにスクロールする途中、段落と段落の間にアウトストリーム広告のスペースが現れます。
ブラウザに読み込まれることによって再生される仕組みになっているのが一般的です。

スクロールしてしまえばすぐに“スキップ”できるので、インストリーム広告よりはユーザーからの反感を持たれにくいというのがポイント。

しかし逆にいえば、とりあえず5秒はユーザーの目を惹くことができるインストリーム広告とは違い、もっと短い時間でインパクトのある内容にしなければならないというのが課題でもあります。
こちらもまた、発想力の豊かなクリエイターによる広告制作が欠かせません。

また、アウトストリーム広告ならではのポイントとしては、「音声がなくても伝わる動画広告に仕上げること」が挙げられます。
電車内をはじめ、音を出すことができない環境でスマホを使ってチェックすることも多いニュースサイトやSNS。
ユーザーは、音声を切った状態でアウトストリーム広告を目にすることになります。
このような状態でもきちんと伝えるべきことを伝えられるよう、字幕などを活用すること、動画の動きだけで内容を表現できるようにすることなどが求められます。