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Instagram広告のBtoC事例5選-ブランディングに成功した消費者向けサービス

Instagram広告の海外事例5選-ブランディングに成功した企業」という記事では、海外ブランドを中心に、ブランディングの成功事例を紹介しました。海外ブランドのInstagram広告は、シンプルなメッセージと記憶に残るユニークなクリエイティブが特徴です。

今回の記事ではInstagram広告における消費者向け国内外メーカーの事例を紹介します。
国内事例として「花王merit PYUAN」、「P&G SK-II」、「ウォーターサーバーFRECIOUS」、「非常持出袋 防災防犯ダイレクト」の事例、海外事例として「Sprite」、「Gatorade」を紹介していきます。

多くの事例に共通しているのは若い世代へのアプローチを目的にしている点です。デジタルネイティブと呼ばれるミレニアル世代以降の若年層とコミュニケーションを取り、テンションを獲得するためには、クリエイティブの質が重要です。
今回取り上げる事例のKPIは「ブランドの認知拡大」、「ブランドイメージ向上」、「コンバージョン拡大」につながるポイントばかりなので、これらを検討している場合は是非参考にしてみて下さい。

花王merit PYUAN-新ブランド「merit PYUAN」の認知拡大事例

ターゲット層のニーズに合ったGif動画を活用し、ブランド認知や店舗購買に成功

画像:Instagram

花王のヘアケアブランド「merit」は新たなユーザー獲得を狙い2017年に「merit PYUAN」をローンチしました。「merit」と聞くと10年以上前のTVCMですが「リンスの要らないmerit」というフレーズを思い出す方も多いかもしれません。

ローンチした新ブランドのターゲットは若年層の女性です。meritブランドにとっては今まで直接アプローチした事がない世代のため、認知拡大やブランドイメージ確立が発売における急務でした。
そこでターゲット親和性の高いInstagramの活用を考え、Facebookと連動してカルーセル動画・ストーリーズ広告を展開しました。クリエイティブの面では「赤毛のピュアン」という空想のキャラクターの生活を通して描く事で、親しみやすさの醸成や自分事化を狙いました。若い世代における動画注視時間が短くなっているというデータから、短い時間でもストーリーが伝わる工夫として「GIF動画」を活用しました。若い世代にフィットさせた広告により、「ブランド認知10ポイント上昇」、「購入意向3ポイント上昇」、「実際の店舗売上における昨年対比で50%UP」という結果を得ることが出来ました。

P&G SK-II-ブランド価値向上を目的とした新しいクリエイティブのテスト

フィード広告とストーリーズ広告をテストし、広告想起率の上昇を確認

画像:Instagram

高級スキンケアブランドで知られる「SK-II」の事例を紹介します。SK-II は25年以上前に日本で発売され「美容を科学する」というコンセプトで科学的アプローチを続けてきたブランドです。コンセプトやプライスラインを含め、大人の女性をターゲットにブランディングをしてきました。
近年若年層へのアプローチを強化しており、その一環として女優の有村架純さんの起用、ソーシャルメディアを活用した広告配信に取り組んでいます。

今回はある商品の認知拡大を目的に広告を配信し、同時に「フィード広告のみの場合」、「ストーリーズ広告を追加した場合」というパターンで広告効果のテストを行いました。
クリエイティブは商品画像を全面に映し出し「私の答えは、この肌です。」というメッセージで締めくくるインパクトのある物に仕上がっています。
広告配信後のテストでは、「全体の広告想起が24ポイント上昇する」という結果を得る事ができました。テストの結果としては、フィード広告のみの場合と比較して、ストーリーズ広告を追加した事により、広告想起はさらに13ポイント上昇しました。

Sprite-ダイナミックなクリエイティブ広告による若年層におけるブランドイメージ向上

15秒の動画にストーリーを組み込み、地域全体での広告想起率向上に成功

画像:Instagram

日本でもよく知られている「Sprite」のメキシコでの事例を紹介します。 Spriteは190カ国以上で販売されているレモンライム風味の炭酸飲料で、1961年にコカ・コーラ社から発売されました。
南米全体でのスローガンである「Born to refresh(リフレッシュするために生まれた)」という新しいメッセージを、Instagramストーリーズ広告を使って若い世代に届けたいと考えていました。15秒の短いクリエイティブですが、Spriteのビンの蓋をアクロバティックに開けるアクションからスタートします。#NacidosParaRefrescar(Born to refresh)のフレーズとともに、今回のターゲット層である10代の少年が障害物を飛び越え、最後にSpriteを美味しそうに飲むという流れで、目が離せないクリエイティブに仕上がりました。
2017年2月から3月までの期間で、13歳以上と大規模にターゲット設定し配信を行いました。結果として「ブランドのトップオフマインド認知度が4ポイント上昇」、「広告想起率は18ポイント上昇」、「ブランド好意度は2ポイント上昇」という結果を得る事に成功しました。

Gatorade-過去に話題となった「Be Like Mike」キャンペーンの復活を写真広告で配信

Gatoradeは日本でも有名なスポーツドリンクのブランドです。発売50周年を迎え、新しい世代へのアピールを目的に過去に行い反響が大きかった「Be Like Mike」のリバイバルキャンペーンを企画しました。
キャンペーンは「#BeLikeMike」のハッシュタグをつけて投稿してもらう消費者参加型の形を採用し、ブランドアイコンとしてバスケットボール選手の「マイケル・ジョーダン」の画像を使って写真広告を配信しました。

メディアエージェンシー、クリエイティブエージェンシーとともに、最小限の情報で伝わるクリエイティブを開発し、ハッシュタグ「#BeLikeMike」で写真をシェアするように呼びかけました。Facebook広告も合わせて行ったこの一連のキャンペーンを通して「広告想起率は20ポイント上昇」「“心を刺激する”関連のブランドイメージは5ポイント上昇」という結果を得る事ができました。

FRECIOUS-コンバージョン率増加を狙ったリターゲティング動画広告の配信

リマーケティング施策を中心に展開し、コンバージョン数を倍増させることに成功

画像:Instagram

FRECIOUSは、「富士山が生み出す高品質の天然水を自宅に届けるというコンセプト」でウォーターサーバーを販売している会社です。グッドデザイン賞を受賞した人気モデル「dewo」はデザイン面・機能面において非常に優れており、FRECIOUSはこの商品のコンバージョンを上げたいと考えていました。
動画広告として、実際にユーザーからシェアしてもらった写真を使って「どのような場所でdewoを利用しているか」をリアルに伝えています。また「女性でも簡単にフィリル交換ができる点」、「トレイがワイドで鍋などでも直接給水ができる点」など機能面において、評価されているポイントを同時に伝えました。

ターゲットはコンバージョンが期待できる「FRECIOUSウェブサイトを過去に訪問した人」「既存ユーザー」に絞り、2週間広告を配信しました。
結果、「申し込み完了数は倍増」、「申し込み完了時点でのCPAの41%削減」、「ターゲット層へのリーチ1.2倍」という大きな成果を得る事ができました。

防災防犯ダイレクト―カル-セル広告による非常持出袋のコンバージョン率拡大

類似リスト・属性ターゲティングを活用し、新規顧客を効率的に獲得

画像:Instagram

防災防犯ダイレクトはシンプルなデザインで場所を選ばない非常持出袋を販売しています。グッドデザイン賞受賞というデザイン面の評価はもちろん、災害を知り尽くした専門家達によって選ばれた防災グッズが詰め込まれた非常持出袋です。また、女性や高齢の方々でも持ち運びが出来るよう約5kgと軽量に設定されています。

防災防犯ダイレクトは、この機能面・デザイン面ともに考え尽くされた非常持出袋を多くの人に知ってもらいたいと考え、Facebookのフィード広告と連動して、Instagramのカルーセル広告を実施しました。
クリエイティブは、家の中においてもコンパクトでスタイリッシュである事、持ち出す際にはリュックサック型として女性でも背負える事に加え、含まれる中身を一覧画像で見せる仕様です。数枚の写真で、非常持出袋が持つ商品特長やメリットをもれなく伝える事ができています。
コンバージョンが目的だったため、ターゲティングとしては当初リマーケティングを検討していましたが、母数が限られる事がわかり、類似リスト・属性ターゲティングへ配信を拡張しました。初回接触になってしまう場合でも、類似リスト・属性ターゲティングを活用することによって、コンバージョン率の上昇を狙いました。
結果としては「クリック単価47%低下」「コンバージョン率98%上昇」「CPM18%低下」という成果を残すことに成功しました。

まとめ

今回の記事ではInstagram広告の事例として国内外のメーカーの例を紹介しました。
「ブランドの認知率向上」、「ブランドイメージの強化」、「コンバージョン率の拡大」など、どのブランドにとっても共通した課題を目的に設定しているので、身近な例として非常に参考になったのではと思います。

紹介した事例の中には「フィード広告だけの場合と、ストーリーズを追加で配信した場合」を比べた広告テストや「ハッシュタグを活用したキャンペーン事例」など少し変わった事例も含まれています。柔軟な設定ができるInstagram広告を活用して、自社ブランドの課題解決に取り組んでみてはいかがでしょうか。