インターネット広告

【2019年最新】国内の主要DSP広告一覧16選

リーマンショックにより金融業界で職を失ったエンジニアたちが行きついたのは「アドテクノロジー」業界でした。
株式や出入金などの膨大な取引の扱いに慣れたエンジニアが生み出した広告技術。それが「DSP広告」です。
今回はDSP広告の基本的な仕組みを紹介するとともに、国内の主要なDSP広告を16個紹介します。

DSP広告の仕組み

DSP広告を検討する広告主は増えていますが、まだまだどういった仕組みなのか理解は進んでいません。
DSPとはDemand Side Platform (デマンド・サイド・プラットフォーム)の頭文字をとったもので、ユーザーの興味や関心から適切なインターネットでの広告配信を可能にするツールです。


上図はDSPの仕組みをざっくりと表したものになります。
DMPとよばれる膨大なユーザーデータを蓄積する箱と、広告メディアが利用するSSP、広告主が利用するDSPの3つを、RTB (Real-Time Bidding)により一瞬で取引します。
この全体の流れを用いた広告をDSP広告といいます。

流れとしては、

  1. まずユーザーがWebサイトを訪問し
  2. DMPに蓄積されたデータと照会しSSPに送り
  3. SSPはDMPから送られたデータをDSPに送り
  4. DSPは送られたデータから最適な入札を行い
  5. SSPは入札をオークションにかけ最適なDSPを選び
  6. 選ばれたDSPはサイトに広告を配信する

となります。

皆さんがどこかで見られたバナー広告も、こうした複雑な流れを経て表示されています。

これまでは特定媒体に特定プラットフォームから配信していました。Google広告の広告枠を掲載するメディアにGoogle広告から出稿されるなどがそうです。しかし、DSP広告の仕組みによりプラットフォームに依存せず、その都度、そのユーザーに対して最適な広告を配信することができます。
広告主はより良い場所により良いターゲットに広告出稿ができ、メディアはより収益につながる広告を掲載できます。

DSP広告の違い

DSP広告を提供するサービスは世の中に何百とあります。どれも同じような仕組みを持っていますが、いったい何が違うのでしょうか。
もちろん細かな点を上げればきりがないのですが、DSPを選ぶときに重要になるのは次の3つです。

配信面

配信面とは、広告が掲載されるメディアのことです。DSPサービスは広告主側が利用するもので、その先には提携しているSSPがあります。
このSSPによって配信される場所が大きく変わります。例えば、Yahoo!のディスプレイネットワークに出るか、Googleのディスプレイネットワークに出るかというのは非常に重要です。
例えば、有名なDSPに「Criteo」がありますが、最大の特徴はYahoo!のディスプレイネットワークに出稿できることです。Googleのディスプレイネットワークに出せるDSPは少なくありませんが、Yahoo!に出せるのはまだまだ限られてます。

DMP

DSP広告はどういったユーザーに配信するかを、DMPに蓄積したデータを元に判断します。そのため、DMPにどんなデータがあるかはターゲティングの内容や精度に直接影響します。
例えば、LogicadというDSPに接続されているDMPには日本最大の法人企業データベースランドスケイプ社の「LBC(Linkage Business Code)」のデータが入っています。そのため企業・法人の情報(資本関係、本社、事務所所在地、業種、職種など)によるターゲティングが可能です。

DSPそのものの機能・サービス

そして最後の一つはDSPそのものが持つ機能やサービス内容です。例えば前述のLogicadは、DSP広告の運用を専任担当者から行います。そのため継続的な運用改善が見込め、目標とする費用対効果に近づけることができます。
また「Criteo」も機能が豊富なDSPで、データフィードを使ったレコメンド配信や閲覧情報に応じたリマーケティング配信に強みがあります。
そのほかにもAIにより自動最適化機能やリアルタイムレポート、全世界配信、マルチメディア配信など、様々な強みを持ったDSPサービスがあります。自社の広告施策に必要な機能を見極め、選ぶ必要があるでしょう。

国内の主要DSP広告16選

では、国内の主要DSP広告を紹介します。DSP広告は運用力よりもサービスの選定力が重要になります。良くも悪くもDSPが提携しているSSPにしか配信できず、連携しているDMPのデータしか使えないからです。
様々なDSP広告があるので、自社の施策に最適なものを選びましょう。

1. FreakOut

画像:FreakOut

FreakOutは国内初のDSPベンダーで2011年に提供開始しました。接続先SSPが豊富で多量な広告枠在庫にアクセスでき、多くのユーザーにリーチできるのがメリットの国内最大級のDSPです。PCで約1,700億、そしてVideoでは約15億の月間インプレッション配信枠を保有しています。
GoogleAnalyticsとの連携や、アトリビューション分析、ディスプレイ広告の効果の可視化など、広告運営で助かる機能も豊富にあります。柔軟なコミュニケーション設計ができるDSPです。

2. MicroAd BLADE

画像:MicroAd BLADE

MicroAD BLADEは国内シェアNo.1のDSPです。月間1,600億のインプレッション広告枠を確保。国内の主要なアドエクスチェンジやSSPと連携をしています。
マルチデバイス対応で、データベースも国内最大級。高精度なターゲティングができる上に、その使いやすさから1万社以上もの企業が導入しているDSPです。

3. ディスプレイ&ビデオ360(旧DoubleClick Bid Manager)

画像:ディスプレイ&ビデオ360

ディスプレイ&ビデオ360は、Googleが提供するクリエイティブ、データ、メディアを連携してキャンペーンを打つことのできるDSP広告です。Googleのオーディエンスデータを使用できるので、グローバル且つ強力なターゲティングが可能です。
最大の特徴はGoogle自身の強みでもあるビッグデータを元にした機械学習による自動最適化です。Google広告にも導入されている機能なのでなじみがある人も多いでしょう。

4. MarketOne

画像:MarketOne

MarketOneは、国内の大手SSPと連携しているので、入札対象bit数(広告在庫数)は国内最大級。世界最高水準の予測エンジン「u-Predict」を利用して、予測・最適化配信も実現しています。
多彩なターゲティングができ、自由なキャンペーン設定も可能。よって、最適化した広告配信ができるというわけです。レポーティングも細かくわかりやすいため、広告の透明性を重視する企業にも好評です。

5. Bypass

画像:Bypass

Bypassは、ユナイテッド株式会社のDSPツール。マルチデバイスでの発信に強みがあります。海外パートナーとの連携もしているため、世界への発信ができるグローバルな広告配信が可能です。
アカウント発行やシステム利用費が一切かからず、料金体系も非常にシンプルです。レポーティング機能はリアルタイムで確認でき、多様な指標でより詳細な広告分析ができます。

6. Logicad

画像:Logicad

Logicadは、大規模な配信ログとオーディエンスデータを高速で処理できるソニーの優れたテクノロジーを持つ国産DSPルーツです。最低出稿金額・初期設定費用、ランニングコストなしで利用できます。
シミュレーションによって複数のプランを自動で提案してくれます。リアルタイムのレポーティングもでき、サポート体制も充実しています。
また、企業ターゲティングに強みのあるDSP広告3選でも紹介したようにランドスケイプが保有する企業データベース「LBC(Linkage Business Code)」と連携していることも大きな強みです。

7. RMP-Trading Desk(楽天DSP)

画像:RMP-Trading Desk

国内の最大ECサイト楽天の会員データや閲覧履歴をはじめとする楽天グループの所持する情報を元にターゲティング配信するDSPです。
楽天会員IDは1億を超えており、会員情報による膨大なデモグラフィック情報、行動データがあります。これらは類推ターゲティングではなく、事実に基づいたものになるため、データ精度が非常に高いことが特徴です。
国内の主要大手SSPとも連携しているので、広告在庫も豊富にあります。

8. ScaleOut

画像:ScaleOut

ScaleOutはスマートフォンに特化した広告配信で国内最大級のシェアを誇るDSPです。月間約2,200億インプレッションといった膨大な広告在庫データを所有し、ユーザーの属性・興味関心などの高精度なセグメントを利用することで、的確にユーザーへのアプローチができます。
面白いターゲティング方法として、郵便番号ターゲティングがあります。これにより新聞の折り込みチラシの代わる広告手法として注目されています。

9. AdInte

画像:AdInte

スマートフォン広告に特化しているAdInte(アドインテ)。コンテンツマッチ(配信面のコンテンツに連動して配信する手法)の精度は国内最高峰といわれています。京都大学と技術連携し高い自然言語処理の技術により開発されたDSPです。
位置情報やクーポン利用の情報を利用した広告配信もできるサービスで、ターゲットユーザーにリーチしやすく工夫されています。管理画面設計もシンプルで、レポート機能もわかりやすく作り込まれています。

10. ADMATRIXDSP

画像:ADMATRIXDSP

ADMATRIXDSPは、国内最多のIPデータ量を持っており、特許出願技術によって国内の企業をターゲティングできる独自データを保持しています。ビジネスユーザーへのターゲティングも可能で、BtoB企業に好評のDSP広告です。
国内で初めて動的IPアドレスを特定したDOI(Dynamic Office IP Identification)という技術により、大企業だけでなく中堅・中小企業に対してもターゲティングが可能になりました。
ビデオ広告、ネイティブアド、スマートキャンバスなど様々なクリエイティブフォーマットでの広告配信ができます。

11. GMO SmaAD DSP

画像:GMO SmaAD DSP

GMO SmaAD DSP はGMOの開発したアプリ向けのDSPです。国内最大級のアプリ配信面在庫を保持しています。国内大手メディアと連携し、性別、年齢、位置情報、購入データ、アプリリスト、キーワード、興味関心、類似ユーザーターゲティングを裏付けに高精度なターゲティングが可能です。類似拡張配信機能も用意されており、優良な新規ユーザーの獲得にも強みがあります。

12. Yahoo!プレミアDSP

画像:Yahoo!プレミアDSP

Yahoo! JAPANを配信面に含む、国内最大級のDSP。主要SSPと接続していて、圧倒的な在庫量を確保しています。Yahoo!独自のターゲティング、遷移先、閲覧・購買履歴、行動予測を活用したマルチビッグデータによって、行動予測ターゲティングが可能です。
また、アドベリフィケーションに力を入れるYahoo!が提供しているため、厳しん審査体制があり、安心・安全の広告配信が可能です。

13. Criteo

画像:Criteo

Criteoは業界最高クラスの広告テクノロジーソリューションを使用したDSPで、世界中で人気があります。そのテクノロジーとなっているCriteoエンジンは、キネティックデザイン、商品のレコメンド、予測入札により構成されていています。
キネスティックデザインとは、マーケティングパフォーマンスを最大化しながら、ブランド戦略に沿った広告をユーザー個別に生成する新しいバナークリエイティブ生成技術です。17 兆通りを超える種類のクリエイティブデザインを生成する機能があり、ユーザーそれぞれに最適な広告クリエイティブを配信できます。
また、保持しているデータには、ユーザーの関心、識別情報、測定が含まれていて、ターゲットを分析するのを助けてくれます。レポーティングはリアルタイムでの分析が可能で広告最適化に役立たせることができます。

14. クロスリスティングDSP

画像:クロスリスティングDSP

クロスリスティングDSPは、大量の検索データを保持するクロスリスティングDMPと連携している検索広告に特化した「サーチリターゲティング広告」が配信できるDSPです。
国内のインターネットユーザーの約3割の検索データを保持しており、サーチリターゲティング広告の配信や、サイトリターゲティング配信ができます。キーワードを軸としているため、購買意欲が高いユーザー、ニーズが顕在化しているユーザーを対象とした具体的なターゲティングが可能です。

15. KANADE DSP

画像:KANADE DSP

KANADE DSPは、優良顧客獲得を獲得するためのパーソナライズされた広告配信が可能な純国産DSPです。広告戦略に合わせたユーザーの購買行動プロセスによって3つの配信メニューを用意しています。プロファイルターゲティングではブランド認知を、オーディエンス拡張では新規顧客をサイトへ誘導、パーソナライズリターゲティングではサイト訪問者のコンバージョン促進をうながします。

16. LOGLYlift

画像:LOGLYlift

LOGLYliftは日本初のネイティブ広告プラットフォームです。ネイティブ広告は、広告枠が媒体のデザインと一体化し、ユーザー体験を損なわずに広告を見せることができる広告手法です。
ログリーには単語の出現頻度、出現位置などから単語の重要性や関連性、連想される単語や文章を見つける独自技術を持っています。この技術をもとにコンテキスト(文脈)マッチな広告配信を可能にしました。
オウンドメディア向けのコンサルティングサービス、アナリストの分析による企画・改善提案も行なっています。

まとめ

今回は国内主要なDSP広告ということで、DSPの基本的な仕組みと、16種類のサービスを紹介しました。
DSP広告はインターネットを利用したマーケティングで欠かせない存在になってきました。それぞれ特徴や特化している分野、リーチできる層、配信先のデバイスなどが違うので、自社のサービスやリーチしたいユーザー層に合うものを選ぶ必要があります。
顧客獲得を最大化できる広告配信サービスは一体どのDSPなのか、多数のサービスがある中で答えを出すことは簡単ではありません。しかし、DSP広告は出稿するDSPの選定が最も成果を左右します。
ぜひ今回紹介した16種類だけでなく、様々なDSP広告を検討してみてください。